top of page

「読めている」のに、解けない理由。

  • 1 日前
  • 読了時間: 2分

小学5年生の国語。

今日の読解問題で、Sくんは満点が取れそうで、取れませんでした。


話の内容は、しっかりと理解できていました。だから、ほとんどの問題には正解のマルがついています。しかし、最後の2問だけ間違えてしまった。


なぜ、このようなことが起こるのか。


よく世間では「読解力」という言葉が使われます。しかし、この言葉は少々厄介です。

プロの目から見ると、「読解力」は2つに分かれます。「読む力」と、「解く力」です。

そして厄介なことに、テスト問題の約半分は「読む力」だけで解けてしまいます。文章のあらすじがわかり、筆者の言いたいことをなんとなく掴めていれば、ある程度の点数は取れるようにできているのです。Sくんがほとんどの問題を正解できたのは、彼にしっかりとした「読む力」があったからです。


しかし、テストには必ず「差をつけるための問題」が存在します。


純粋に「解く力」を問われる問題です。出題者の意図を汲み、本文の言い回し(ルール)に則って、過不足なく解答を組み立てる力。ここに至ると、「読む力(話の内容がわかっている状態)」だけでは、絶対に正解には届きません。見事に引っかかり、間違えてしまうのです。


非常にややこしい話ですが、これが国語という科目の真実です。


「本をたくさん読めば国語ができるようになる」というアドバイスが半分正解で半分間違いなのは、このためです。読書で育つのは「読む力」であって、「解く力」ではないからです。Sくんには、すでに「読む力」の土台があります。あとは、その上に「解く力(論理)」を乗せていくだけです。


感覚から、論理へ。


満点を妨げているその2問の壁を、彼が自力で越えられるようになるまでしつこく教え込みます。

 
 
 

最新記事

すべて表示
無意味な作業は、させない。

7年生の国語。春期講習会が終わり、新しい顔ぶれも揃いました。 そこで改めて、3枚のプリントを配りました。当塾における「国語の授業の進め方」についての説明です。 当塾の国語は、実に多くの教材を使います。メインのテキスト。解き方をまとめた独自の小冊子。そして、Quizlet(学習アプリ)を用いた4種類のテスト。 配られた宿題を見て、生徒は「種類が多いな」と感じたはずです。負担に思うかもしれません。けれ

 
 
 
勉強は、スポーツと同じ。

新7年生の英語。今日は「宿題の提出方法(やり方)」について、徹底的に指導を行いました。 おそらく、当塾の宿題のやり方は非常に特殊です。他の塾で、ここまで細かく、面倒な方法で宿題を課しているところは他にないのではないかと思います。 しかし、私はこの方法が「最も効率的である」と確信しています。 なぜなら、「勉強もスポーツも同じ」だからです。これが、私の持論です。 例えば、野球の素振り。ただ漫然と、監督

 
 
 
枠には、限りがあります。

7年生の授業。今日から、新しい生徒が加わりました。 新学年を迎え、少しずつ新しい顔ぶれが増えてくる時期です。活気が出るのは、とても喜ばしいことです。ただ、お問い合わせが増えてきた今だからこそ、一つ、正直にお伝えしておかなければならないことがあります。 当塾は、小さな塾です。そして、その「小ささ」をあえて維持しています。 生徒一人ひとりのノートを覗き込み、「どこで論理を間違えたのか」を見極める。一人

 
 
 

コメント


bottom of page